投資小説:「もう投資なんてしない 」を読んで
トウシルで連載されている「投資小説:もう投資なんてしない」を読んだ感想やメモを公開します。
ストーリーに沿って投資に関する知識を体系的に知ることができます。全25話で2時間ほどあれば読み切ることができます。
新しく知った単語
コア・サテライト理論
手元の運用資金を「減らしたくないお金(コア)」と「積極的に増やすお金(サテライト)」に分けておくこと
有名な経済学者であるケインズが、玄人の行う株式投資を、新聞投票で美人を選ぶ方法に例えた言葉です。その新聞投票とは、投票者が100枚の写真の中から最も美しい6枚を選出し、その選択が投票者全体の平均的な好みと最も近い者に賞が与えられるというものです。その場合、各投票者は自分の好みでなく、他の投票者の好みを考慮して選択します。これは株式投資に関しても、市場参加者の多くが値上がりするであろうと判断する銘柄を選ぶのが、有効な投資方法であるということを表しています。
美人投票(びじんとうひょう) | 証券用語集 | 東海東京証券株式会社
『プロスペクト理論』という理論があります。人は<利益を得られる場面ではリスクを回避して確実に手に入れる>選択をし、<損失をこうむる場面では損失を回避するようにリスクをとってしまう>心理的傾向がある
ブレークイーブン効果
損を出すと、その損を取り戻そうとして、普段よりも大きなリスクをとってしまいます。
スネークバイト効果
いったん損をしてしまうと、また損をするのではないかと、リスクを取らなくなる。
アンカリング効果
最初に提示された数字や条件が基準となって、その後の判断が無意識に左右されてしまう、という心理。
所感
基本的には人の心に棲みつく非合理的な心理を知り、長期分散投資をするべきだという考えが述べられています。投資のテクニックを知るよりも、人間を、自分を知ることが第一だと考えさせられました。